どうすれば花粉症は治るの?花粉症の原因と対策・薬の選び方をふんどしで解説

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 こんにちは。

 ふんどしドクターの「EGG」です。

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 医学生として皆様にお役立ち情報をお伝えしていきます。

 前回の投稿はこちら。

ふんどしが精子を元気にする?男もふんどしで妊活だ!

2017.04.17

 

 

 ところで、シーズンは終わりましたが、花粉症大変ですよね。

 わたくしEGGは、花粉症持ちです。

 春になると、目が痒くなって、鼻水も出て、息苦しくて大変です。
 私はこれまでは空気清浄機、ゴーグルやマスクを使って凌いでいたのですが、今回、薬を試してみたところ、意外と効いて、すげーって思ったので、花粉症に関する医学知識をまとめてみなさんとシェアしたいと思います!

 花粉症の薬は眠くなると聞いたことがある方も多いと思います。
 花粉症の薬には大きく2種類があって、従来の花粉症の薬(第一世代抗ヒスタミン薬)を飲むと、眠くなるといわれています。
 一方で、最近の薬(第二世代抗ヒスタミン薬)では眠くなりにくくなっています。
 今回はこの違いを見ていきましょう!

 

アレルギーと花粉症

 まず、アレルギーの種類から見ていきましょう。
 アレルギーには1型から4型までの4つの種類があり(5型を入れる場合もあります)、それぞれ免疫学的な機序(はたらき)が異なります。

 1型アレルギーは即時型アレルギーとも言われ、応答が早いです。蜂に二回目に刺されると起こるアナフィラキシーショックなどはこの部類に入ります。花粉症や気管支喘息、アトピーなどもこれです。

 2型は細胞傷害型と言われ、本来外敵にくっつくはずの抗体が自分の細胞に結合してしまい、細胞が破壊されてしまいます。 バセドウ病や自己免疫性溶血性貧血がこれに当たります。

 3型は免疫複合体型と言われ、免疫複合体(抗原抗体が一体化したもの)が組織にくっつき、それに伴い補体(血清蛋白の一種)が活性化して組織を障害してしまうものです。これは、ループス腎炎や過敏性肺臓炎が当たります。

 4型は少し種類が違って遅延型と言われ、T細胞(細胞障害性T細胞)を介して炎症が起こります。

 4型は細胞性免疫反応、1~3型は液性免疫(抗体や補体などの細胞ではないもの)によって起こります。

 特に花粉症が関係している1型アレルギーでは、花粉などのようにアレルギーの原因となる物質(抗原)が体内に侵入すると、それに応じた抗体が産生されます。抗原に特異的な抗体がくっつくことを、抗原抗体反応と言います。

 私たちの体の中は、元々あった体内由来の物質や、体外から侵入してきたものなど様々な物質で溢れています。体外からきたものにターゲットを絞って攻撃するために、抗原の特異性を「目印」として区別します。
 特異性というのは、鍵穴(抗原)と鍵(抗体)のように、他のものには反応しにくく、特定の抗原とのみ反応するような性質のことを言います。抗原に対応する抗体がくっつくとロックオンして様々な方法で体内の細胞がやっつけにかかります。
 この反応が体にとって都合よくはたらき病気などを抑制する場合を「免疫」といいますが、時と場合によってその応答が不快な症状を招いたり他の病気につながってしまう場合を「アレルギー」と呼びます。
 アレルギー反応が花粉に対して過剰になってしまった状態が「花粉症」です。

1型アレルギーが起こる仕組み

 1型アレルギーにおける抗体の産生には、「T細胞」「B細胞」が登場します。
 2つの細胞の元は、骨髄でできた前駆細胞です。前駆細胞が胸腺(Thymus)で分化するとT細胞、骨髄(Bone)で分化するとB細胞になります。その他の様々な免疫細胞もすべてここから分化してます。

 T細胞は、ヘルパーT細胞細胞障害性T細胞に分かれます。ヘルパーT細胞は、さらに、Th1細胞と、Th2細胞に分化します。
 Th1細胞は細胞障害性T細胞(キラーT細胞)に働きかけ、細胞障害性T細胞はウイルスに感染した細胞や、腫瘍細胞(がんなど)を攻撃して破壊します。
 Th2細胞はB細胞に指令を出して分化(変身=クラススイッチ)させます。B細胞は分化して形質細胞になると、特異的な抗体を産生できるようになります。この抗体を放出して敵をロックオンし攻撃します。

 1型アレルギーでは、形質細胞が出す抗体は、IgEと言われ、マスト細胞に作用します。マスト細胞は、中に物質を蓄えていて太っているように見えるので肥満細胞とも言われます。肥満とは関係ないです。
 一度IgEがマスト細胞に作用すると物質を放出しやすくなり、もう一度IgEが作用するとマスト細胞は蓄えているヒスタミンなどの物質を体内に放出します。これらの物質が花粉症の症状である、くしゃみ鼻水、鼻づまり目のかゆみを引き起こします。
 つまり、一度抗原(花粉)が侵入することで、Th2細胞の指令によりB細胞が特異的な抗体を産生し攻撃、その一部がマスト細胞と結合する。二度目に抗原が再侵入してそこに結合することでマスト細胞が活性化し、中の物質を放出してアレルギー反応が出る、ということになります。

 ヒスタミンは、物理的な外傷や、微生物の侵入などに対する炎症反応を引き起こします。血管内皮細胞に働きかけ血管を拡張させたり、血行を変えたり、血管透過性を変化させます。これらによって、感染を除去するための白血球を原因部位に集合させます。本来外敵に対して働く機能が花粉症のように過剰に働いてしまうと、血管透過性が亢進したことによって浮腫(むくみ)が起こります
 浮腫が鼻粘膜で起こることで、鼻づまりが起こります。これはヒスタミンが鼻粘膜のH1受容体に結合することで起こります。他にも鼻で分泌腺からの過剰な分泌によって、鼻水が出てきます。また、ヒスタミンは体の末梢刺激の感受性も変化させます。熱刺激に対応する受容体(TRPV1)を活性化させて、特にかゆみ(鼻ではくしゃみも)を感じやすくさせます。ちなみにじんましんや、虫さされでかゆくなるのもこの働きです。

 

 以上をまとめると、花粉→Th2→B細胞=>形質細胞→IgE→マスト細胞→ヒスタミン・ロイコトリエン、という流れになります。

 

花粉症を防ぐには?

 こんな辛い花粉症を抑えるにはどうすればいいでしょうか?

 ヒスタミンが鼻粘膜のH1受容体に結合することで症状が起こると述べましたが、逆にヒスタミンが結合して信号を伝える前に、H1受容体に蓋をすれば鼻粘膜には何も起こりません。ここを別の似た構造を持った物質でブロックしてしまえば防ぐことができそうです。そんなコンセプトで作られているのが、H1抗ヒスタミン薬です。
 最初のH1抗ヒスタミン薬が発見されたのは1937年と言われています。脳には物質が簡単に通過しないような脳血液関門(Brain Blood Barrier: BBB)というのがあるのですが、第一世代のH1抗ヒスタミン薬は、体内のpHで荷電しておらず、簡単にBBBを通過し、中枢神経系のヒスタミンの作用もブロックしてしまいます
 ヒスタミンは、脳の隆起乳頭体核という部位で、前脳に作用して覚醒状態を維持するのにも使われています。すなわち第一世代のH1抗ヒスタミン薬は花粉症の症状以外にも、脳の覚醒機能も抑えてしまい、眠気が出てきます。

 一方で、第二世代のH1抗ヒスタミン薬は、体内のpHで荷電しており、BBBをほとんど通過することはできません。なので眠気は出にくいというわけです。最近セルフメデュケーションが認可された薬があるので、病院に行かなくても薬局で購入することができます。

 上に第一世代と第二世代の薬をまとめました。基本的には第二世代のものを買うことになると思います。特定の薬を勧めることはありませんが、その即効性と眠くなりにくさとのバランスを考えて、自分に合ったものを選んだり薬局の人に聞いたりするといいと思いますよ。

ふんどしで花粉症予防?現代人が花粉症に罹りやすい「衛生仮説」

 ところで、花粉症のスイッチは、ヘルパーT細胞のTh2細胞によるB細胞への指示だということを述べました。ここで興味深い仮説、「衛生仮説」を紹介したいと思います。

 「衛生仮説」はTh1細胞とTh2細胞のバランスを重視する説です。
 通常Th1細胞は「IFN-γ(インターフェロンガンマ)」などの物質を分泌し、Th2細胞は「IL-4(インターロイキン4)」などの物質を分泌し、B細胞に指令を出していますが、どちらか一方の働きが過剰にならないように、それぞれの分泌物はお互いの働きを抑制する仕組みも持っています。そうして、Th1細胞とTh2細胞による免疫のバランスは保たれているのです。

 ”正常な”体内ではTh1とTh2がシーソーのようにバランスを取っていると考えられていますが、実は私たちは生まれた時にはTh2優位の状態で生まれてきます。

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生まれてくる時はTh2が優位。

 その後、様々な細菌やウイルスに感染することでTh1細胞の数や機能が高まり、初めはTh2に傾いていたバランスが修正されてゆくことで、免疫系全体としてのバランスがとれるようになるとされています。

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Th1とTh2の応答のバランスが取れているのが正常な状態。

 現代人に花粉症などのアレルギーが増えているのは、このバランスが崩れTh2優位に傾いているからと言われています。すなわち、乳幼児期にあまりに衛生的な環境で育ち細菌やウイルスに触れる機会が少ないと、本来成熟すべきTh1の反応が増えてこないので、成人するまでにTh1 / Th2バランスが取れていないことになる。このように、Th1細胞の形成不全がアレルギー疾患やアトピーの大きな原因になっているとするのが衛生仮説です。

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現代人は幼少期の外敵への曝露が不足して、Th2優位になっている!?

 やはり子どもは風の子とも言いますし、ふんどし一丁で走り回って風邪を引くのも立派な仕事だということかもしれません!
 免疫系は幼少期にほぼ出来上がってしまうので、小さい頃にどれだけふんどしを履かせて外で遊ばせるか、が重要になってきそうです。
 弊社のふんどしマンが風邪をひかなくなったのは、ふんどしを始めたおかげなのかもしれませんね!
(成人になってからふんどしで免疫強くなるのかは定かではありませんが笑)

原宿の顔ふんどしやさしいマン

 ちなみにふんどしやさしいマンはもともと寒がり・冷え性・乾燥肌、腹下しの4点セットだったそうですが、ふんどしマンとなった今では症状が改善しているようです。

 「衛生仮説」は広く学会でも受け入れられている仮説ですが、矛盾する事実やデータもあり、それが完全に正しいと理論いうわけではありません。
 ことはそう単純ではなさそうで、現在ではTh1細胞やTh2細胞以外のリンパ球でもアレルギー感受性に影響を与えることが判っていますし、感染機会の多寡以外にも、幼少期の腸内細菌環境や、大気汚染粒子などの細菌・ウイルス以外の環境要因もわかってきました。
 しかしいずれにせよ、私たちを取り巻く外部環境に対する個体の対応がアレルギー疾患の増加に繋がっていることは間違いありません。
 衛生仮説を信じてあえて部屋を不潔にする必要はありませんが、抗生物質を多用し極端に人工的な環境で閉鎖的に子供を育てるよりは、自然豊かな環境でふんどしを履かせてのびのびと育てた方が良いとは言えそうです。

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 最後に、花粉症に関連して、オススメの本の紹介です。「ネアンデルタール人は私たちと交配した」という本です。

 人間が花粉症やアレルギーに悩まされているのは、一部はネアンデルタール人の遺伝子のせいかもしれないと言われています。
 かつて地球上にいたネアンデルタール人の遺伝子は、われわれの祖先と子供を残し、人間の中に残っている!という事実を突き詰めるまでのノンフィクションです。もちろん大昔(数十万年程度)のDNAは現代にほとんど残っておらず、われわれのDNAも調査の途中で紛れこむ可能性が非常に高い。そんな状況で執念で証明をした熱い研究者の本です。
 ぜひぜひ一読をススメます。

本記事の参考書籍 -> ハーバード大学講義テキスト 臨床薬理学 原書3版 丸善出版

 

それでは、ご自愛ください!

バイなら。

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