イベント
ふんどし×テクノロジー!? 100BANCHでアイデアソンイベントを開催しました!
2018.03.03
こんにちは。
最近書き無精のふんどしやさしいマンです。
先日、弊社のオフィス利用している100BANCHにて、参加型のワークショップイベント『Textile x Tech 「一枚の布」から始まる アイディアソン』を開催いたしました!
このイベントは100BANCHの運営スタッフであるロフトワークの社員さんと共同で企画し開催しました。
結果的に多くの方々に参加していただき、盛り上がったのですが、来れなかった人ですごい興味があったと言ってた方もいたので簡単にレポートしたいと思います 。
プロローグ
そもそも何でこんなアイデアソンイベントを開催したかというと。
我々は日本のふんどしを表現者のためのファッションウェアとして展開するために様々な取り組みをしているのですが、その中でも、テクノロジーとふんどしをいかに掛け合わせて新しい価値を生むかというところに強い関心を抱いています。
現在アパレル業界・ファッション業界の中にやっとテクノロジーが入り込んできていて、いかに体の三次元的な情報を取得し活用するか、という課題への注目が集まっており、様々な技術やそれを活かしたベンチャー企業などが国内外で生まれています。
ふんどし及びその他の日本の「和の衣装」は実はとても面白くて、一枚の単純な生地で、いかに三次元的な体を包んで着用するか、という概念がそもそも根底にあるんですね。
その暗黙知の集大成が和服という文化に集約されているわけです。
今後は、技術の進歩が進み、立体的な体を布で包むという行為を機械的な計算によって最適化していく時代になっていくと思います。それによって、世界で最も股間にフィットするふんどしや、着用していることを忘れさせるような下着を作る、ようなことができるようになるわけで、そう言った点で布×テクノロジーのコラボレーションがますます重要になっていくでしょう。
今後ふんどし部の事業としても、パナソニック社と共同してテクノロジーふんどしの開発をするかもしれませんし、3月にはアメリカのスタートアップの祭典「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」にて100BANCH合同メンバーで行う展示に、ふんどし部も参加して参ります。
今回は、そんなテクノロジーふんどし企画の第一歩として、せっかくなんでみんなで考えてなんかわっちゃわっちゃやっちゃおうということでこのアイデアソンイベントを企画しました。
イメージ写真はふんどし筋肉マンのを使ってしまいましたが、このレポートはふんどしやさしいマンがお送りいたします。
イベント当日
日曜日の朝から開催という、むっさもろくそキャンセルが多そうな日程でしたが、なんと当日は30名ものデザイナーやプランナー、エンジニアの方々が集まり、和気藹々としたムードでイベントを始めることができました!
まだ8歳でプロトタイピングツールを使ってバリバリプログラミングできる、ふんどしマンより優秀な天才少年も来てくれてたよ!
また、ふんどし部のことを全然知らずにイベントに興味を持ってきてくれた方も大勢いて、何でふんどし一丁何だろうと訝しげに思ってる参加者の姿も見ることができました。
僕らにとってはその不思議そうな反応の方が珍しいですけどね!
イントロダクション
ワークショップでは、まずこの企画の概要説明と、会場である100 BANCHの説明、それから近年のテクノロジーの動向(特にウェアラブルデバイスや布のと関係のある事例)を紹介しました。
また、ISSEI MIYAKEの服やMITのスタートアップチームが開発した高機能シャツなど、一枚の布の可能性を感じることができる先行事例の紹介も行いました(写真の彼が)。
アイスブレイク
説明が終わった後はもちろん、アイスブレイクのふんどしイノベーション体操です。
やはりアイデアソンということで、まずは頭と体を動かしてふんどしで IQを30ほどあげていきます。
軽く一人で体操行った後は二人でペアになってふんどしを持ち、スクワットを行います。
相手の呼吸や動きを感じて協調してふんどしを引っ張り合いスクワットすることで、大腿筋の筋力が50%アップし 、IT スキルも50パスカルくらい上がります。
うまく強調して動けないとふんどしが絡まる危険もあるので注意してください。
皆さん、ふんどしイノベーション体操によって、見事チームビルディングができたようです。
情報収集
次に行うのは既存の事例のリサーチです。
事例研究のために、この日は我が社のふんどしと物々交換を行って、「MESH」や「arduino」、「Micro:bit」などのプロトタイピングツールや、その他布製品のプロダクトを用意しました。
特に今回Panasonicさんに協力して提供してもらった、衣服や布製品に様々な機能を付加できる『WEARABLE MAKER PATCH』(製品開発中)は本当に布みたいにグニャっと曲げられて、これからの布製品の可能性を感じさせられます。
最新のプロトタイピングツールや電子機器を触って、どんなセンサーが世の中で使われているのかを帰納したり、様々な生地や特徴的な服・靴などの、布を使ったプロダクトを観察し、その特性や特徴量を抽出していきます。
たとえば身の回りにある電子機器を見渡すと、明るさや振動だけでなく、湿度・圧力・脈拍・紫外線などを検知する様々なセンサが使われていることがわかります。
そんなセンサ類が我々の暮らしでどのように役に立っているのかを考えながら、特性を抽出していきます。
一方衣類の場合は、ISSEI MIYAKEの服一つとっても、縫製後のプリーツ加工により皺ができにくく立体的なデザインが実現されていたり、複雑なフラクタル構造によって強度と見た目の美しさが両立されていたりして、新しいアイデアの重要な種になります。
アイデア発想
観察から情報を取得し収集した後は、強制発想法によるアイディエーションに移ります。
最初のワークで抽出したセンサーや布の特性の要素通しを無理やり掛け合わせ、限られた時間の中で強制的にブレストすることによって新しいアイデアを産み出します。
また、ポストイットやふんどしを使って、ざっくばらんに思いついたアイデアを共有し合い、新しいアイデアの化学反応を産んで行きます。
テキストだけではなくイラストなどの直感的な表現を用いることで、グループでの共通理解が促進され、発想が広がりんぐです。
僕のチームは僕がふんどしを履いて場を和ませたおかげか、10分でこれだけたくさんのアイデアが出ていました。
一通りワークをやった後は、お待ちかねふんどしランチタイムです。
今回はふんどしの良さを一層引き立てるために、料亭で作ってもらった素敵で美味しい弁当を loftwork さんが用意してくれました。
ふんどしでいただいたおかげか、非常に美味しかったです。
やっぱりふんどしは最高ですね。
後半
ランチタイム休憩の後は、ワークの続きをやります。
いろんなアイデアの中から好きなものを共有したりフィードバックを行い合うことによって、アイデアをより豊かに膨らませていきます。
個人でアイデアの選択と具現化
次のステップは、自分が「好き!」と思うアイデアを一つ選び、アイデアシートにスケッチとともにまとめあげていきます。
アイデアシート上に具現化することにより、アイデアを整理しながら肉付けをしたり、人間のへの価値やマネタイズポイントなどの具体的なポイントも考えていきます。
ちなみに僕が書いたのはこれです 。
絵が下手です。
僕は参加者でもありファシリテーターでもあったので、自分の班だけではなく周りをうろうろぶらぶらしながら他のチームのワークを覗いたり、偉そうなことを能書きたれたりしていました。
履いてるだけで偉そうになれる。やっぱりふんどしは最高ですね。
チームでアイデアを一つに
個人でシートにまとめた後は、チームで共有を行います。
参加者の皆さん、スケッチを有効的に使って共有ができていました。
僕は一人で寸劇を演じて自分のアイデアを共有していました。
アイデアの中身は写真から察してください。
その後はグループで共有したアイデアについてディスカッションし、チームとしてひとつのアイデアに統合したり、取捨選択していきます。
僕の班では僕の素晴らしいアイデアは圧倒的に却下され、カップルの営みによりシーツの色が変わり、お互いの愛情が混ざり合って表現されるベッドのアイデアが人気でした。
プロトタイピング
チームのアイデアを決めた後はプロトタイピングです。
最終発表に向けてできるだけ具体的な形を全体に見せられるように、布を使って表現したり物を作ったり、資料やアプリケーションのデモを作ったりしていきます。
弊社持参のお高い伝統生地を使ってうさぎのぬいぐるみを作ってしまったチームもありました。
もったいないけどすごい!
最終プレゼンテーション
プロトタイプを行った後はいよいよアイデアの最終プレゼンテーションです。
それぞれのチームがプロトタイプやスキット(寸劇)を使いながら自分たちのアイデアを3分間で発表していきます。
皆さんとても独創的で素晴らしいアイデアを出していました。
特に天才少年ひきいる「NeNeちゃんチーム」は、子供を使った「カワイイ」戦略で、参加者の心を鷲掴みにしていました。
見た目は子供ですが、仕事は大人の流儀ですね。
結果発表・表彰
全チームの発表が終わった後は表彰式です。
今回は「100BANCH賞」と「パナソニック賞」を用意しました。
この日のために肉体と知性を磨いたPanasonicの社員とふんどし筋肉マンたちがアイデアを評価し、順位付けという名の裁きを行っています。
厳正なる審議の結果、100BANCH賞を受賞したのは・・・
病気予防抱きまくら「NeNeちゃん」を開発した「NeNeちゃん」チーム!!
病気予防抱きまくら「NeNeちゃん」。ターゲットは日々の健康管理が欠かせない幼児・子供、高齢者、介護が必要な方など、医療関係全般。NeNeちゃんを抱きながら寝ている間に、センサーで体温、脈拍、発汗量、睡眠時間、寝言などのデータを取得し、そのデータに基づいて現在の体調と疾患の恐れがある病気を分析し、朝起床時にNeNeちゃんを通じて伝えてもらう。人間ドックなどのデータとアプリを連携させることも可能。サブ機能として、本を読んであげたり、親が不在の際にNeNeちゃんを通じて子供と会話できる。
見事100BANCH賞に輝いた「NeNeちゃん」は、子供に対してぬいぐるみという自然なアプローチを考えた点や、寝返りデータを記録することで病気を未然に防ぐことができる点などが評価されました。
「ただの布からこれほど面白いアイデアが生まれるとは思っていませんでした」と、メンバー自身も驚きの様子を見せていました。
100BANCH賞をとった「NeNeちゃん」チームには、副賞としてなんと、3月28-29日に東京ビッグサイトにて開催予定の世界最大級のスタートアップイベント「Slush Tokyo 2018」にふんどし部と合同で出展する権利を差し上げました!
この豪華特典に受賞者もたまらずニンマリ。
「NeNeちゃん」チーム、ご受賞おめでとうございます!
そして、パナソニック賞を受賞したのは・・・・
ふんどしを使った素敵なスキットを見せてくれた「スマふん」チーム!
メリハリある生活をつくるスマートなふんどし「スマふん」。位置情報が読み取れるため、場所や状況によって機能が変わる。着圧機能で起床時に圧力をかけて起こしたり、姿勢やヒップを良くしたり、座りっぱなしの状態であると圧力センサーが検知して腰痛を事前に防いだり、家に着くと着圧を弱めることでリラックスさせるなどの機能がついている。
着圧機能に価値を見出した点と、着圧によって気を引き締めたりメリハリのつけた生活を送れるなど、今後衣服にそのような機能を組み込めば面白い未来が待っているのではないか〜という可能性が感じられたことが高評価につながったようです。
アイデアが生まれたきっかけを聞くと、「ふんどし部の方にふんどしを着るメリットを聞いた際に、気持ちが引き締まるなどの点を教えてもらい、そこから着圧という機能に注目しました」との回答をいただきました!
「スマふん」チームには、Panasonic製バカ売れセンサー付き電球「LEDランタン」が贈られました!
おめでとうございます!
受賞された2チーム以外の皆さんもとても素敵なアイデアを発表されていました!
ありがとうございました!
とても良い発表をきけて僕も満足でしたが、自分のチーム「NEO UNIVERSE」が優勝できずにとても悔しかったです。
何はともあれ、お忙しい中日曜の終日を使って参加してくださった30名の皆様、お越しいただき誠にありがとうございました!
またこのようなワークショップをやるかもしれませんので、今回参加できなかった方も要チェケラしておいてくださいね!
それでは、適当なイベントレポートをふんどしやさしいマンがお送りいたしました!
みんなふんどし履いてね!
アディオス!